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しまーむ
登山歴8年目「しまーむ」のブログです。
根性がなく登りが弱いのんびりハイカーです。平均コースタイムは登り1.1~1.2/下り0.8~0.9くらいで歩いています。ロープウェイ・ゴンドラ・リフト等々大歓迎!
山登り・キャンプ・旅行について主に書いています。
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梅雨の晴れ間に東北遠征 ~岩手山・馬返しルート日帰り編~

目次

岩手山について

東北北部の岩手県に鎮座する岩手山。標高は2,038mで、その山容から南部富士とも呼ばれています。頂上ではお鉢巡りをすることができ、晴れていれば360°の大パノラマを満喫することができます。

岩手山の広い裾野には複数の登山口があり、柳沢コース(馬返し登山口)、焼走コース、御神坂コース、七滝コースなど、特色豊かなさまざまなルートで登山を楽しむことができます。

八合目と九合目には避難小屋が設置されており、特に八合目避難小屋は収容人数100名の大きく立派な造りで、営業小屋のような佇まいです。

今回は事前に小屋泊の準備もしていたのですが、思ったより早めに登山口に到着できたことと、翌日の天気の兼ね合いから、馬返し登山口より日帰りで挑戦することにしました!

<日程>

2020年6月21日(日) 日帰り

  07:12  馬返しキャンプ場
  08:06  一合目
  09:14  四合目
  11:09 七合目
  11:17 八合目避難小屋(昼食)
  12:05 不動平
  12:41 岩手山 山頂
  13:11 不動平
  13:21 八合目避難小屋(休憩)
  13:51 七合目
  14:47 四合目
  15:42 一度梅
  16:29  馬返しキャンプ場 

 山行7時間41分 休憩1時間41分 合計9時間22分
 登山口標高630m 山頂標高2,038m 累積標高差1,408m 歩行距離11㎞

アクセス

馬返し登山口

◎車の場合
東北自動車道「滝沢IC」より11km(約15分)、「盛岡IC」より19km(約30分)
※滝沢ICから登山口に向かう途中にはコンビニやスーパーはほとんどないため注意。
 今回は少し遠回りして「ローソン滝沢いずみ巣子店」に寄りました
※登山口には約100台駐車可能な広い駐車場があります

◎公共交通機関の場合
・東北新幹線「盛岡駅」よりタクシー21km(約35分)
・JR花輪線/いわて銀河鉄道線「滝沢駅」よりタクシー11km(約20分)
 (盛岡駅~滝沢駅は4駅約15分、ただし本数に注意)
※バスの運行はありません

山行の記録

岩手山の登山は2017年9月に続いて2回目の挑戦となりました。前回も同じく馬返しルートから登りましたが、その時は八合目避難小屋泊をしました。馬返しルートのコースタイムは、滝沢市のHPによると登り約4時間30分/下り約3時間30分とのことで、自粛明けのなまった体には少々きついかなと思いつつも、荷物の重さや翌日の天気等を勘案し、今回は日帰りで挑戦することにしました!

※通常だと避難小屋ではレンタル毛布があるため、それを利用すれば宿泊装備を軽くすることができるのですが、2020年6月現在、新型コロナウイルスの影響で毛布のレンタルはできないそうです。宿泊の場合はシュラフ・マット等の寝具の持参が必須となりますのでご注意ください。

馬返し登山口には豊富な湧水が流れる「鬼又清水」があります。登る前にここで美味しいお水を汲んでいくことができるのはとってもありがたいです!!
また、目の前にはキャンプ場があり清潔な水洗トイレを利用することができます。

馬返しルートには、歩くごとに「〇合目」といった表示や、「山頂まで〇.〇km」といった標識が整備されています。自分がどのくらい歩いたのか、あとどれくらい歩くのかの目安になってとてもありがたかったのですが、登山口から歩き始めてだいぶたち、一息つこうと思った際にまだ「0.5合目」だった知ったときは愕然としました(笑) 

2.5合目~7合目まで新道と旧道が分かれており、好きなルートを進むことができます。今回は滝沢市のホームページでお勧めされていた、「2.5~4合目までは新道」を進み「4合目~7合目までは旧道」を進むルートを選びました。新道はよく整備された樹林帯の山道で、ときおり風が吹き抜けてとても歩きやすいルートでした。

7合目から旧道に出た際には、一気に視界が開け眼前に街並みが広がっており、思わず歓声がこぼれました!旧道はガレ場ですがところどころ岩に目印がついていて、迷わず登っていくことができました。

四合目から七合目までは急登が続き、荷物が軽いとはいえ、なまりになまった体にはなかなかしんどく感じました。この日は天気は良いものの時折太陽が雲に隠れ、涼しい風がたびたび吹いてくれたので、暑さでバテバテといった具合にはならなかったのは幸いでした。七合目に到着してからは、一転してなだらかなお散歩道といた様子で、八合目避難小屋や山頂が目の前に見えてきて一気にテンションがあがりました!


八合目避難小屋に到着すると、小屋の前の広場は多くの登山客で賑わっており、小屋の目の前の「御成清水」ではキンキンに冷たい水がじゃんじゃん流れ出ていました。空いたペットボトルに水を汲み、ありがたく飲ませていただきました。

小屋の前で昼食を取った後ザックを置かせてもらい、空身でいよいよ頂上アタックです!小屋から頂上までは約40~1時間ほどで、天気も良く頂上もすぐそこに見えているので張り切って登っていきました。

…が、最後の登りは富士山のような砂道の急登で、なかなか思うように足を動かすことができませんでした。。

なんとか急登を登り切った後は、これまた富士山の馬の背のような地味にキツい上り坂。山頂が近くて遠いような何とも言えない感覚に襲われながらも、ここまで登ってきたからには頑張らねばと気持ちを奮い立たせ、一歩一歩ゆっくりと歩みを進めていきました。

そしてついに…!山頂に到着!!
とっても疲れた…けれど、360°の大展望と火山特有の荒々しい山頂の景色に疲れも吹き飛ぶ思いでした!

予定ではお鉢巡りをしようと思っていたのですが、雲が湧き出してきたことと、日帰りのためこれから登山口まで下山することを考えて、体力温存のため今回はお鉢巡りはせず、来た道を引き返すことにしました。火星に迷い込んだようなこの景色をもっと満喫したかったのですが、それはまたの機会に…。

砂の登山道に、登り以上に悪戦苦闘しながらやっとのことで八合目避難小屋まで降りてきた後は、小屋で記念の手ぬぐいを購入し、コーヒーを1杯いただいて下山準備。

下山のルートは前回の経験から、すべて新道を使うことにしました。前回は下りに旧道を使ったのですが、急なガレ場の下りで、浮き石に気を使ったり、足がとても疲れたりした記憶がありました。いつも割と下山は得意な方だったので、初めのうちは順調に下山の歩みを進めていきました。

けれど、、久しぶりの登山、しかも前回泊まりで行った行程を今回は日帰り。なまった足腰には下山がとてもつらく感じました。標高を下げるにつれて足も悲鳴をあげ、いつも以上にゆっくり慎重に時間をかけて下山しました。時折立ち止まって登山道に咲くかわいいお花の写真を撮っては気を紛らわせました。

そんなこんなで、やっとのことで登山口に到着!立ち止まると足がガクガクプルプル…。本当に疲れてしまいましたが、自分の中の眠りかけていた登山熱を呼び起こしてくれるような、そんなとても充実した山行になりました。

岩手山八合目避難小屋について

とても大きく立派な建物でまるで営業小屋のような佇まいです。

2020年は、6月27日(土)~10月11日(日)まで管理員さんが常駐されるとのことです。小屋の前の水場「御成清水」ではおいしいお水をいただくことができました。
また外から靴を履いたまま利用できるお手洗いもあります。(木の香りがするとっても清潔な水洗トイレです。管理してくださっている方々には本当に感謝です!)

今回は日帰り登山でしたが、2017年9月に登った際にはこちらにお世話になりました。
夜に暖房を入れてくださって、有料で毛布をレンタルすることもできました。
(ただし2020年6月現在、新型コロナウイルスの影響で毛布のレンタルはできないようです。訪問する前に自治体のホームページ等で必ず情報収集をしてください。)

※登山口の鬼又清水の目の前に、小屋の暖房用の薪がたくさん積み上げられています。
自分の体力に合わせて、ぜひ薪の荷揚げにご協力いただきたいとのことでした。
今回は体力に不安があり運ぶことができなかったのですが…次回こそは小屋泊にして一本でも持っていけたらと思います!
2017年に宿泊した際は仲間と数本ですが運ばせていただきました。寒い夜の暖房は本当に暖かくありがたかったです。

参考HP


滝沢市

http://www.city.takizawa.iwate.jp/mtiwate

一般社団法人 岩手県山岳・スポーツクライミング協会

https://iwatesankyo.or.jp/

今回は、2020年6月に登った岩手山についてのレポートでした。長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

  • 駐車場から見た岩手山
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