東北遠征最終日は、いよいよお待ちかねの秋田駒ヶ岳。東北に長く住んでいたのに機会を逃しに逃して登れていなかった秋田駒。今回、念願かなってようやく訪れることができました。
行き先
秋田駒ヶ岳 標高1,637m
男女岳(おなめだけ)/男岳(おだけ)/女岳(めだけ)の総称、花の百名山
日程
令和3年7月19日(月) 日帰り
06:40 駒ヶ岳八合目小屋
06:46 旧日窒硫黄鉱山跡
07:19 片倉岳
07:56 阿弥陀池
08:24 秋田駒ヶ岳
08:38 阿弥陀池避難小屋
08:55 阿弥陀池
09:01 男岳鞍部
09:41 駒池
09:52 かたがり泉水
10:11 男岳分岐
10:33 大焼砂
11:06 横岳
11:12 焼森
11:33 駒ヶ岳八合目小屋
歩行 4時間17分 休憩 36分 合計 4時間53分
交通手段
自家用車・バス
日帰り温泉施設『アルパこまくさ』の駐車場に車を停めシャトルバスに乗り換え
「アルパこまくさ 06:01発⇒駒ヶ岳八合目 06:26着」の始発便を利用/片道630円
混雑解消と自然環境保護のため、特定期間でマイカー規制が実施されています。
アルパこまくさはとても広い駐車場で、バス乗り場の前に御手洗いや自販機もありました。
マイカー規制について詳細は下記をご参照ください
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/komagatake.html
山行の記録
東北遠征もいよいよ最終日。この日はついに念願の秋田駒ヶ岳に行きます!!
朝5時に乳頭温泉を出発し、車で10分程で「アルパこまくさ」の駐車場に到着しました。混雑を考えて早めに駐車場に向かったのですが、予想に反して大きな駐車場はガラガラ。4連休前の月曜日はこんなものでしょうか。
本日の天気は超快晴☀️高台の駐車場からは田沢湖も見えています。バスの時間まで余裕があるので、はやる気持ちを抑え、駐車場で朝食を食べたりコーヒーを飲んだりしながら過ごしました。
バス出発の15~20分前くらいになると、少しずつバス停前に人が集まってきました。早朝のためアルパこまくさ内ではバス乗車券は買えないないようで、バスに乗車してから降りる際に現金で支払いました。
アルパこまくさから駒ヶ岳八合目までは片道630円。車内に路線バス用のよく見る両替機もありますが、できれば乗車前におつりの無いように小銭を用意しておくとスムーズかと思います。
山道をバスで走ること30分弱。駒ヶ岳八合目に到着です。ここには綺麗な避難小屋があり、お手洗いを借りることができます。
準備を整えたら避難小屋の目の前の登山口から出発です。
まずは阿弥陀池を目指して登っていきます。
ここは硫黄鉱山跡。ここを通る旧道は崩落による危険箇所もあるようで、上級者以外は避けたほうが良さそうです。
私たちはもちろん新道コースを行きます。
歩き始めの登山道は広くはないですが、良く整備されていて歩きやすい道です。
ところどころ展望が開けてとっても気持ち良い!
車道や避難小屋、縦走路が良く見えます。
片倉岳展望台。休憩にちょうど良いベンチがあり、田沢湖を臨むことができます。
はぁ~、天空のお散歩道。最高です。
そしてさすが花の百名山。左右見渡してもお花お花お花だらけで、写真を撮るのに忙しくてなかなか前に進みません。
気持ちの良い木道歩き。空の色が本当に綺麗です。
ようやく阿弥陀池に到着です。
まずは最高峰の男女岳を目指します。
おおう、結構登るなぁ。今日一番の登りと思って、一歩一歩ゆっくり頑張って登っていきます。
岩手山がとても近くに見える!
こちらはおそらく早池峰山。
遠くに昨日登った鳥海山も見えています。
そして、秋田駒ヶ岳・男女岳(おなめだけ)標高1,637m登頂です!!
山頂は360°の大展望でとっても良い眺めでした。
山頂でのんびりしたかったのですが、今日はムーミン谷やコマクサ群生地と見どころがまだまだたくさんあるため、登頂の喜びもそこそこに阿弥陀池まですぐに戻ります。
池の横にも避難小屋があり、お手洗いもあります。こんな山の中で大変ありがたいことです。100円を投入してお手洗いを借りました。
池をぐるりと一周する形で元の分岐まで戻ってきました。
この分岐のニッコウキスゲは本当に見事でした!ちょっと離れたところからでも、山肌が黄色く染まっているのが分かりました。
一面のニッコウキスゲを眺めながら分岐まで軽い登り。
写真ではなかなかこの感動を伝えきれないのがもどかしいです(^^;)
男岳からの眺めも見てみたかったのですが、帰りのことも考えてこの日はまっすぐムーミン谷を目指します。
ここから谷に向けての激下りには驚かされました。地図で結構な下りだということは分かっていたのですが、まさかここまで急だとは。
この谷の底まで一気に下っていきます。
今日は晴れて地面も乾いていたからまだ良かったのですが、これが雨で濡れていたらかなり苦労しそうです。
下ってきた道をしたから見上げてみる。えげつない…。
そして、これこれーー!この小岳を眺めるのを本当に楽しみにしてきました!
不思議な形。自然ってすごい!!
ようやく谷まで降りてきました。横岳と小岳の間のこの谷が、かの有名なムーミン谷だそうです♪
ムーミン谷では左右見渡す限りのチングルマ!!この時期はほとんど綿毛になっていましたが、これが白いお花の時期ならばさらにすごい光景が見れたことでしょう!
次回はぜひチングルマのお花が咲き誇っている時期に再訪してみたいです!!
本当にムーミン一家や仲間たちがひょこり出てきそうな、そんな風景が広がります。
ダイナミックな山容。歩くたびに景色が変わっていって、本当に飽きない楽しい山です!
ここにも小さめな池、駒池が。
かたがり泉水という所の近くでは、チングルマの白いお花がたくさん残っていました!!嬉しい!!
ムーミン谷に別れを告げて、いよいよコマクサ群生地に向かいます。
向かう先には黒い山肌が。また景色が変わりました。
いかにも火山らしい砂礫ゾーンに突入です。すると…
おや?
おやおやおや?
コマクサだーーー!Uさん念願のコマクサが、たくさん咲いています!!
立ち止まって写真を撮りたいところですが、ここは道幅も狭いし、ちょっと足を滑らせたらどこまでも滑り落ちていきそうなので、大焼砂の上の方まで急いで登っていきます。
はぁぁ~、登山道の左右にコマクサが群生しています!スゴイスゴイスゴイ!!
ここからはコマクサの写真撮影会に突入です。Uさんも夢中でコマクサの写真を撮っています。
写真ではなかなか伝わりづらいのですが、この斜面一面にコマクサが咲き誇っています。
圧巻の一言!!
この辺りは風がかなり強く、あやうく帽子を飛ばされそうになりました。こんな過酷な環境でも強く咲くコマクサ、健気です…。
大焼砂はその名の通り、砂利の登山道です。
私はこういう登山道が大の苦手で、歩いても歩いても砂利に足を取られてなかなか前に進めません。
加えて快晴で太陽から隠れる場所もなく、体力も水分も大きく削られていきました。
それでも何とか横岳に到着。
現在11:06。そういえば帰りのバスは何時だっけ?とふと調べてみると、帰りのバスは11:50発?!それを逃すと次は12:55?!なんと一時間後になってしまいます。温泉~昼食~自宅までの帰路…と考えると、少しでも早く下山したい。
横岳から焼森経由で八合目までは、コースタイムで55分。これは行ける…か?いや、行くしかない!!
ということで、ここでカメラをしまってとにかく無心で下山しました。
広くなだらかな焼森。本当はここでもっとゆっくりしたかったけど軽くスルー。
その後も危なくない範囲で早足で歩き、どんどん標高を下げていき、11:33に八合目避難小屋まで帰ってくることができました!
思いのほか早く下山できました。もう少しゆっくりでも大丈夫だったかも(^^;)
避難小屋で登山バッジと飲み物を買って一息ついたところで、ちょうど帰りのバスが到着しました。
最後は勝手に慌ただしくなってしまいましたが、無事に秋田駒ヶ岳を満喫することができました。
シャトルバスで駐車場まで戻った後は、アルパこまくさでお風呂と昼食をいただきました。
移動せずすぐにお風呂に入れるのはとっても嬉しい♪
秋田名物の稲庭うどんも美味しく、大満足の山旅の締めくくりとなりました♪
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